まずは歯科衛生士とアシスタントの資格について。二つとも国家試験があり、アシスタントの仕事内容の方が、スケーリングを除く日本の歯科衛生士の業務内容に近いかなと思います。
ブリティッシュコロンビア州での、アシスタントと衛生士の業務内容
アシスタント (CDA/Ceritified Dental Assistant)
- 歯科医の診療補助(ラバーダム装着、印象採得、temp crown)
- レントゲン撮影
- ホワイトニング
- ポリッシング
- フッ素塗布
- シーラント
- 矯正の資格を取った場合、ワイヤーの交換やブラケットの調整など
- OHI(ブラッシング指導など)
歯科衛生士
- スケーリング・ルートプレーニング
- 麻酔
- ポリッシング
- フッ素
- レントゲン撮影
衛生士が法的に出来ても業務に含まれないのは、シーラントや印象採得などで、学生時代に習ってから一度もやっておりません・・・衛生士は1日中クリーニングを担当しているため、シーラントやホワイトニング、そしてスケーリングのいらない小さい子供達はアシスタントと予約を取るためです。アシスタントと衛生士の仕事もはっきり分かれているけれど、受付の業務も、予約の管理や保険会社とのやり取りがメインの仕事。アシスタントが受付も兼ねるという事はなく、各自自分の持ち場を担当する感じです。時給も然り、はっきり分かれております。バンクーバー近辺だと、アシスタントが小児のクリーニングをするため(ポリッシングやフッ素塗布、レントゲン撮影など)小児歯科は衛生士不在なクリニックが主流です。と言いながら、同僚の娘さんが衛生士をしていて、法人の小児歯科で働いていた時は8歳以上の子供の麻酔を任されていたそうです。
日本では衛生士であってもレントゲン撮影が認められていないそうですが、こちらは学校で歯科放射線学を取り、ファントム(本物の歯と顎の骨が埋め込まれたマネキン)で実際にレントゲン照射し様々なテクニックの実習があります。担当の患者さんのフルマウスシリーズも単位取得に必要で、シラバスを見返すと実習には30時間費やしていました。現場で体得という流れではなく、カナダの衛生士は卒業した時点で労働力となる事が求められています。
歯科衛生士の1日は、患者さん(大人の場合)8人(8時間)担当+お昼休み1時間の所が多いです。前に勤めて、もう一生やらないと誓ったのが(笑)午前5人、午後3人のスケジュール。これは悲惨でした・・・今の職場は午前4人、午後3人と一日7人診療、最高です。もう8人に戻るのはキツイです。私は月曜日が一番好きです。というのも、先生もクリニックには来るのですが、診療しているのが私だけだから。こういう日が1日あると、とても助かります。
追って、歯科衛生士やアシスタントのライセンスの維持などについても書けたらな、と思っています。
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