5歳の息子、学校で図書館に行く時間があり、毎週2冊自分で選んだ本を借りてきます。先日持ってきたのが、When Kayla was Kyleというトランスジェンダーに関しての絵本。Kaylaは女の子の名前、 Kyleは男の子の名前です。ケイラがカイルだった頃、みたいな感じでしょうか。
日本でも買える~!4歳~8歳向けですが、字も小さいし読み聞かせ用かなと思います。8歳ぐらいなら一人でも読めるかな?
ちなみに日本ではLGBTが一般的なようですが、カナダはLGBTQ2です。
L レズビアン
G ゲイ
B バイセクシュアル
T トランスジェンダー
Q Queer/Questioning 変わった人とか、性が自分でもわからない人
2 two-spirit 女性と男性、両方持ち合わせている人
勝間和代さんもカミングアウトしましたが、今の日本で相当の覚悟が必要だったと思います。カナダでは、今でこそ制度が整っていて(カナダも現在の日本みたいな時代を経て今があるわけですが)身近にLGBTQ2の人達がいるため、普通の事として受け止められています。
同性婚も法的に認められていて、私の周りにもたくさんいます。そして精子バンクももっとオープンなので、同性カップルで子供を授かった友達も2家族。レズとかゲイとか誰も気にしないけどわざわざ書くなら、土曜日の職場はLGBTQ2が3人。50代が二人と20代が1人、それぞれ同性婚しています。息子の学校の先生もそうだし、1歳から3歳までお世話になったホームデイケアも。小さい頃に通った親子で参加する音楽教室にも、お母さん二人の家族がいたり。オタワに住んでいた頃のご近所さんは、代理母を引き受けてフランスのカップルのために出産したり(育休は取れないけど、出産したのでちゃんと産休も取れるのです)、遡れば私のピアノの恩師も同性婚。学生時代から一緒に暮らしていて、オンタリオ州で同性婚が認められてすぐ、40代で式を挙げました。最近ではパスポートもジェンダーXで申請できるようになりました。これも、世間を変える、教育をする、制度を変えるために国単位で予算を組んでいった結果であり、単純だけど凄いなぁと感じます。参考までに、LGTBQ2のサポートのための2019年の国の予算は20ミリオンドル、その他にGlobal Affairs Canadaが30ミリオンドルの予算で、発展途上国におけるLGBTQ2のコミュニティー向上のために使うそうです。
グローバルレベルでかなりの遅れをとっている日本・・・法務省人権擁護局のLGBTに関するページを見つけました。こういう人達がいるよ、とLGBTを紹介しています。保守的な日本としては、これでも大変な一歩なのだろうな。私が生きている間に、日本のカルチャーがカナダの今に辿り着く事はきっとないだろうなぁと思うと、やっぱり日本て色々な意味で生き辛そう、と感じてしまうのです。結局ジェンダー問題だけでなく、多様性を受け入れられない所に本質がある気がします。校則とか、小学校の時間割とか運動会とか、食事の時間とか(スナックタイムがない日本の小学校・・・)にも繋がっていて。って、こちらで学校生活をした人や親にしかニュアンスが伝わらない(笑)
息子が借りてきた本をきっかけに、色々考えてしまいました。日本は好きだし、住めたら楽しそうと思う反面、うーん。実際長く暮らしたらイライラしそうです。車いす生活になったら駅までも辿り着けないだろうなとか、就職の事とか(年齢が関係する事とか、総合職という謎のシステムとか!)今、男性育休の事で小泉さんの事をちょっと目にしましたが、ひどい。これについても本当は吠えたいですが、何から書き始めたらいいのかな・・・いつか吠えるかもしれません(笑)
あ、絵本の話でした。こんなページを見つけました。
https://www.buzzfeed.com/jp/asamitogi/lgbt-books