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バンクーバーより、夫と幼稚園に通う息子、猫との小さな暮らし

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107歳のピアニスト

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先生がシニアホームに入られてからはお会いした事はなくて、どうしていらっしゃるかな?と気になっていたら・・・107歳の先生の人生を綴った絵本が春に出版されていて。レビューの先生のお写真を見て、涙涙。本当に小さくなって。先生との思い出というか、自分の人生を振り返ってまた涙、涙。最後にお会いできたのは、私がカナダに来てすぐに一時帰国した時、母と一緒に先生のお宅を訪れたのが最後。美しい足つきのキャビネットに収まった美しいカップとソーサーでお茶を出して下さり。前にお気に入りのカップを落として割ってしまってすごく悲しかった事、その事でずっとくよくよしていた時に、私は体も動くしこんなに幸せ、立って歩けるから落としてしまった。これからはありがたく生きないとって気が付いたの。というので、先生それはいつ頃からそんな風に思われていたのですか?と聞いたら、うーん、そうねぇ、去年ぐらいだったかしら?と言われた事を忘れません。その時すでに90代で(笑)漫画で音が鳴ったらズコっです。母とズコっとなったのを覚えています。

 

先生の本は、見つけてすぐ母にアマゾンから送りました。(自分宛はカナダなのでまだ来ていません)母がもうひとりのM先生にも連絡(長谷川先生はM先生の先生でして)、母は翌日M先生に会いに行って。本当に便利な時代になって、私はM先生にもアマゾンで本を送りました。どうしてカナダに住んでいる私が知ってるの~?という話ですが、こんなタイミングで楽譜の整理を始めた偶然です。

 

ドミニック ローホーさんの本(しつこい・・・)で、あなたの人生に影響を与えた人。って誰だろう?って呑気に思っていたのですが。あ、歴代全部のピアノの先生だ、と41歳にして気が付きました(笑)近所で習い始めたいちばん最初のA先生(M先生との学生時代からのお友達という素敵な関係)。天真爛漫、朗らか、思いついたら即実行、太陽みたいなイメージの先生。私より年上ですが、娘さんも息子さんも芸術家で20歳そこそこで留学したまま帰ってこなかった。ふたりともフランス人の方と結婚されてパリ在住。小学生ながらに、海外で勉強してもいいんだ、将来は日本にいなくてもいいんだ、という概念が出来たきっかけだったのかもしれません。(違うかも?)今まで忘れていたけど、ピアノのレッスンの日でもないのに家に遊びに行ったりしていて(娘さん、息子さんと遊ぶ、とかでなく、笑)なんという子供だったのでしょうか(汗)先生と一緒にオクラ梅かつおご飯を食べたのを思い出しました。その時に初めてオクラを食べたのでした。ずっと眠っていた記憶が、むくむくと蘇る楽しさ・・・先生のおうちに遊びに行くと、息子さんがアトリエで油絵を描いていて。白くて右と左の目の色が違う猫ちゃんのチャッピー。どうしてもピッチャーと呼んでしまっていて、お兄さんにそれは違うと毎回言われていた事も思い出しました(笑)今は引っ越されたのだけど(実家が目の前なので、家自体は拝められるのですが、笑)おうちがとにかく素敵で。北米のお家のように、道路からはまず庭で、三角の屋根の窓が2階に二つの淡い水色のおうち。広いリビングルームに象牙の鍵盤のグランドピアノがあって、いつも日が差していて。

 

母によると、私は生まれた瞬間から我が強く、どうしようましょうって思ったそうで。強烈な「個」を持った小さな人間。みんながニコニコ写真におさまっている中、子供らしく笑っている写真がない(汗)ずっとななめに世の中を見ているような子で、産まれてからずっと反抗期だったから今更~、みたいな事を中学生ぐらいで言われておりました。育てるの、すごく大変だったと思います。母はひとりっこで、時代的な事もあって祖母の言う事は絶対。まわりからも、実の母親から(祖母)も、こんな好き放題やらせていたら将来ろくな大人にならないって、ずっと言われていたようです(知らなくてよかった)それを悟らせずに育てた苦労を思うと・・・そんな時、ピアノの最初の先生の娘さんが私と似ている感じだったそうで、こういう強烈な個性をもった子育ては他の人にはわからないの。まわりに何を言われても気にしなくていいのよ、このままでいいの、とずっと声をかけて下さっていたそうで。箱に収めようと子育てしていたら、もう私はとっくに人生踏み外していた事に違いない…

 

私も息子が産まれる、となった時にずっと心配していたのが、私みたいな子が産まれてきたらどうしよう。でした(笑)どうやって育てたらいいんだろうって。蓋を開けてみたら、まぁ子供らしい朗らかではつらつな男の子でした。この子の個性を潰さないように、私はガミガミに気をつけなければいけません・・・

 

 

 

 

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